酒肴・お食事 山びこ
二〇一〇年四月六日 新装開店 山びこはおいしいお酒と気軽なお食事が楽しめるお店です。江東区は南砂。下町の味を是非一度、お楽しみください
 
きりたんぽし写真

さて、『ふぐはポン酢で食す。』とも俗に言われるが、まさしく当店でも、自慢のポン酢がふぐ料理をひきたてている。

一般的にポン酢とは、天然酢(だいだいのしぼり汁)としょうゆ・だし汁をそれぞれ同量ずつ混ぜ合わせたものを指す。
が、天然のかんきつ類(ゆず・だいだい・レモン・すだち)のしぼり汁である天然酢のことを、ポン酢とも呼ぶ。

前者のものは「○○ポン酢」なんてレッテルを貼られ、さまざまな食品メーカーで製造され、デパートやスーパー等で販売している。
中には有名料理店直売なんてえのもあって種類も多い。 近年は、和食・洋食を問わず、皆様にもお馴染みの調味料だ。

ふぐ料理店のポン酢は、その料理に無くてはならないものとして、そのお店でオリジナルのポン酢を仕込むのが当然。
当店でも天然酢(カボス・だいだい)にしょうゆ・みりん・日高こぶ・削りぶしを、たっぷり大きな樽に調合し、約1ヶ月寝かせた後に丁寧に裏漉して仕上げる。
その材料の割合は、もちろん、秘密。一度お越し頂いて、当店の味をお確かめいただきたい。

ふぐ料理のほかに、白子ポン酢や生かきのつけだれとしてもお奨め。

鍋といえば、薬味も大事。
さらしねぎ・おろし大根・粉ざんしょう・きざみねぎ・もみじおろし大根・七味唐辛子・ときがらし・おろししょうが・コショウ・おろしゆず・胡麻・削り節・三つ葉・とき卵…と、多種多様にある。
ポン酢に欠かせない薬味といえば、「あさつき」と「もみじおろし大根」。

「あさつき」はねぎの一種で「小ねぎ」とも呼ばれる。
良くお客様から「わけぎ」と言われてしまうが、違う品種。
わけぎよりも細くねぎの中では最も細い。昔は野生のものだったが、最近は栽培が主であり、あまり市場には出ない。
築地でもふぐやで扱う品物。

「もみじおろし大根」は大根の切り口に菜ばしを刺して穴をあけ、種を抜いた赤唐辛子を詰め、力を入れずにそのまますりおろして、軽く水気を切ったもの。粉唐辛子や・練り唐辛子を混ぜることも有る。
ポン酢との相性は当然ながら、淡白なふぐのこくみを引き出すこの薬味、お代わりが多い一品である。

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